2009/05/25

どうして勉強しなくちゃいけないの?


どうして勉強しなくちゃいけないの?
藤田 徳人


3、4年ほど前に読んで、誰かに貸したら無くなったみたいなので再びヤフオクで手に入れ読み終わった。

元々は著者のブログを読んでいて、その内容は世間で起きているニュースについて、なぜ人間はそのような行動に出てしまうのか?ということを遺伝子に仕組まれたプログラムと関連づけて説明するものだったんだけど、これがとても面白かったので買うことにしたのね。

それで再び読みたいと思ったときには無くなっていたので再度手に入れたというわけ。今は絶版で買えないのよね…。

この本の内容は、学校に通う勉強をしたがらないお子さんに対して勉強をすることの意味をきちんと説明できますか?というもの。
その説明は本の前半でされるけれど、後半は大人が読んで、大人自身が危機感を持つことが必要とも思えるものだった。
自分もこれを読んだ直後は猛烈に勉強したもんです。

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必死に勉強しなくても今の日本ではある程度の生活レベルは保証されている。年収200万でもあればギリギリ死なない程度には生きていける。年を取って収入が無くなったら最後の砦で国が制度として生活保護も設けているし。
でも余所の国ではそんな保証が無いところもある。貧困から這い上がろうとするモチベーションは非常に強い。自分の命がかかっているからね。今の地球では知力を高めるということがその近道になっている。自分より力が強い動物が多い中、知力を使って人間は繁栄してきた。今もそう。
そんで、そんなことを国をあげて行っているのがインド。
NHKのインド特集番組を見たとき戦慄を覚えた。
ITを礎とした頭脳立国を築くことを国を挙げて取り組んでいる。
超難関校に合格した後は世界の一流企業に勤めることで自分だけでなく家族やその村も裕福にできる、と勉強に取り組んでいる。
壁が無い掘建て小屋で1000人近くが集まり傘をさして勉強をしている。





ここで1日7時間の勉強。大学に晴れて合格したら、そこでは16時間の勉強。
こんな人達が増えてきたら近い未来の日本はあっという間に乗っ取られるだろうな、って思ったよ。
インターネットというインフラはほぼ整い、世界はフラットになった。
のほほんとした日本は世界からしたら美味しいカモに見えるだろうな。

インドの衝撃の方はGoogleで動画も見れるよ。
NHK Special "The Impact of India" - Part 1 (IT, Human Resource, Education)


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